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小児外科領域すべての胸腹部臓器※心臓を除く(ソケイヘルニア、虫垂炎、逆流性食道炎) 小児外科 助教 宗崎 良太

小児外科領域の内視鏡手術について、
小児外科、成育外科、小腸移植外科 宗崎良太助教が回答します。

Q. 小児外科領域の内視鏡手術は、いつ頃から始まりましたか?どのくらいの症例数がありますか?
当科では1998年から内視鏡外科手術を開始しました。現在年間600例余りの手術をおこなっていますが、その2割にあたる約100例が内視鏡外科手術です。また腹腔鏡を用いたソケイヘルニアの対側検索など腹腔鏡検査も約50例前後行っています。
Q. 内視鏡手術の適応疾患についてお聞かせください
下表は掲載時点でのおもな適応疾患の一例で、その術式は多岐にわたります。また当科では現在適応としていませんが、嚢胞性肺疾患(肺分画症・CCAM)・食道閉鎖症・十二指腸閉鎖症・胆道拡張症・胆道閉鎖症など、難易度の高い疾患にも応用され始めています。欧米では胎児に対する内視鏡外科手術もすでに、臨床応用されています。
おもな内視鏡手術適応疾患
Q. 一般的な術後の経過は、いかがでしょうか
ソケイヘルニアは術翌日、虫垂炎・胆石症などは平均術後3、4日目、それ以外の疾患もほとんどが術後1週間前後で退院になります。
Q. 手術創はどのようになりますか?

写真左は横隔膜ヘルニアの術創です。この症例は体重5kgの乳児症例ですが、へそ部およびその左右に5mm、その左側に3mmの計4つのポートを開けて腹腔内で横隔膜の欠損孔を縫合閉鎖します。このようにほとんどの術式で5mm以下の細径鉗子を用いて手術を行います。

写真右は通常の開腹による手術の写真で、術創は7−10cmに及びます。

手術創の比較(横隔膜ヘルニア)
内視鏡手術例()と開腹手術例()
Q. 内視鏡手術のおもなメリットは何でしょうか
成人のように美容上のメリット、その他手術後の疼痛の軽減や癒着の軽減など以外に、小児の場合筋肉を大きく切らないで済むため、その後の身体の成長に伴う骨格の変形をきたさない・正常な成長を妨げないというメリットがあります。
Q. 現在の取り組みについてお聞かせください。
当科では小児外科領域の多岐にわたる疾患領域に対応し、なおかつ安全で精確な内視鏡外科手術を提供するため、この手術に携わる医師はすべて院内の内視鏡外科手術トレーニングセンターでの研修を義務づけています。

内視鏡手術の適応に関するご相談・ご紹介は随時、受け付けています。
小児外科、成育外科、小腸移植外科外来までお気軽にお問い合わせください(TEL:092-642-5578 診察日:月・水・金曜)。
小児外科、成育外科、小腸移植外科外来 http://www.med.kyushu-u.ac.jp/pedsurg/

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